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執筆者の写真さら ともみ

私たちはなかなか不摂生をやめられない

更新日:2024年11月6日

「私たちは普段、

かなり漠然と”予防”というものを捉えているのかもしれない


先日のセミナーで感じたこちらのこと。




ボドゥ氏が冒頭で


「健康とは医師や社会保障に

 自分の健康の責任を転嫁して獲得できるものではなく、

 最良の医師は患者自身であると強調したい」


と仰っていたそのメッセージを受け取り

この機会に


「予防というものを

 私たち自身に意識づけるために

 必要なものはそもそもなんだろうか」


と考えてみました。


そう思うのは、健康でいたいと皆が間違いなく思っていて、

痛いのもしんどいのも嫌だと思っているのに、

私たちはなかなか不摂生をやめられず、

不規則な生活も手放せない実際が目の前にたくさんあるからです。



セミナーの中では


具体的な疾患(たとえば高血圧)の予防についての

レシピ考察などが行われました。


けれど、実際の生活では、具体的なアプローチを取る人は

“すでに病気の人”がほとんどです。


私は以前、保険会社に勤めており

保険の営業をしていたことがありますが、


「保険に入りたがる人は

 もう病気になってしまった人ばっかりだよ」


と、当時の先輩がいつも嘆いていたことを非常に強く覚えています。


そして実際には、ほとんどの場合においてその通りでした。


心がけがまず大切ですよね。


だけど、できない。



今、リウマチに困っていない人が、


「リウマチになりたくないから、リウマチの予防をしよう」


という意識にはなりづらいですね。


予め防ぐ、なのですから、


「困った状態にないタイミング」で

事前に起き得るトラブルを想像しなければいけないわけです。


たとえば


「健康のために体に良いものを食べましょう」と言われたら、

理屈としては分かるけれどついスナック食べちゃう。みたいな。


ひとつだけだしね🤫みたいな。


ありますよね。



人間も動物としての

危機回避能力も持っているので、



自分に何か危機(たとえば病気)だとしたら

その状態を感知することができれば


「やばい、つらい😨(=死)」と思うので


治したい=健康な状態に戻りたい

・・・・・・・・・・・・・・・


と、思う。



だから、


病院に行ったり薬を飲んだり、命を守ろうとする行動を取ろうとするけれど、



病気でない時にあらかじめ防ごうという気持ちは

危機センサーが反応しなくて理屈ではわかってもできない。



今、私たちの危機センサーはかなり低感度です。



このセンサーの感度を上げることができれば

私たちは予防に意識が使えるようになり始めます。



センサーの感度を上げる。


どうやって?


それは、


「受け身の反応の受け取り体勢」から


「主体的な受け取り体勢」に変えていく。



でもこれだと分かりにくいと思うので、

少し言い換えると、


”センサーを主体的に動かしてみる”



これは「自分を理解する精度」を上げていくことで

高めていくことができます。



たとえば今のセンサーでは


「痛い!」ということが起きてからしか危機を理解することができない。



しかし、痛い!と感じる前に「あれ、手の関節が少し動きにくいな」と

感じていることを自覚できたら。



何か体にスムーズさがなくなっていることが

まずい、と自覚できたら。


何かケアをしてみようかなと初めて思える。



危機センサーの感度が低いと違和感があっても

これくらいなら大丈夫と、「危機」だと判定せず見逃すのです。



今まで見逃していたサインに

気づくことができる自分になっていく。



それが


”センサーを主体的に動かしてみる”


ということです。



自分の体の動かしやすさや、


また動かしにくさ、

些細な痛みや、


放置してきた感覚、


放置してきた感情や思考に


目を向けてみる。



「もしかすると、

 すでに体に無理をさせているのかもしれない」


「もしかすると

 すでに心に無理をさせているのかもしれない」



そういった仮説を自分で自分に立ててあげられることによって

どういうケアをすれば良いのかな?


何が自分にはできるのかな?と、

初めて興味を持ってもらうことができます。


その人自身が小さなサインの時から

それをサインだと自覚することができたなら


私たちは初めて


「その手の動かしにくさに何かケアできる方法を考えましょう」と


提案をさせていただくことができます。


そのようなちょっとした違和感を自覚していけるようなお手伝いや

働きかけをしていくことも


私たちができる


”予防”へのアプローチのひとつなのかなと思います。



何かを失ってからしか大切なものを自覚できない

私たち人間の不思議だけど、


それでも伝え続けていきたいですね。



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