ナードアロマインストラクターコース レッスン20「運動器系とアロマテラピー」
- さら ともみ

- 6月25日
- 読了時間: 6分
更新日:6月25日
こんにちは。
本日は、ナード・アロマテラピー協会アロマインストラクターコースのレッスン20についてレポートをお届けします。
今回のテーマは「運動器系とアロマテラピー」
運動器系ってどんなもの?
運動器とは、骨・関節・筋肉など、体の動きを支える支持運動器系のことです。
私たちは普段、当たり前のように体を動かしていますが、実はその当たり前は、驚くほど絶妙な構造と連携のうえに成り立っています。
筋肉だけでは動けませんし、骨だけでももちろん動けません。
そうなのですが、普段そのようなことすら意識していないということに、このレッスン回をしていくと気づく自分がいたりします。
骨に筋肉が腱を介して付着し、靭帯や軟骨が関節を支えることで、私たちはスムーズに体を動かすことができているのです。
まず初めは、骨の基本的な役割や、それぞれの骨の名称なども確認をしていきました。
「骨の名前ややこしすぎるぅ〜!」っというのは、
私がかつて高校と大学時代にバスケットボールをしていた際に、膝を怪我した経験があるんですね。
それを機に人の体に携わる仕事をしたいと思った時に、
最初に本を開いて体の仕組みを勉強しようと思った時に感じた感想です笑
私は両膝の前十字靭帯を断裂しているので、
「前十字靭帯」という名前は馴染みがありわかるんだけど、
骨の名前もそれ以外の靭帯の名前も、呪文のようでした笑
なによ、「がいそくそくふくじんたい」(外側側副靱帯)って。って感じでしたね。
ちなみに体の骨は成人で206個が標準とのことです。が、
補足ですが、すべての人に当てはまるわけではないようです。
最初は個々に独立していた骨が成長とともに癒合といって、
骨と骨がくっついていく現象が骨の成長の過程ではよく起こっているのですね。
ナードで使用している参考書籍には206個と書かれているので、標準的な内容でお伝えをしますが、
人の細胞数の見解が60兆個から37兆個に変更になったのと同様に、
人の骨も幾つの骨でできているの?という問いも昔からあるように思います。
骨の数問題は、癒合がどれくらい起きているのか、起きていないのか、
また年代などが問いの起点となるようではありますが、個人差があるという感じですね。余談でした。

骨って、支えるだけじゃない!
骨の役割は、体を支えるだけではありません。
筋肉や腱と連携して、テコの支点としても働く
頭蓋骨や心肺など、大切な臓器を守る
CaやPなどのミネラルの貯蔵庫
代謝(骨形成と骨吸収)を繰り返し、常に新陳代謝している
一見ただの支柱のように見える骨ですが、内部構造もとても緻密。
硬い構造を持つ緻密質と、スポンジ状で軽量化を叶える海綿質が巧みに組み合わされています。
骨の栄養供給の仕組み、骨細胞の種類や働きなども含め、構造のすばらしさをたっぷり学びました。
筋肉の仕組みとアロマの可能性
筋肉の構造やはたらきも奥深く、思わず複雑〜!と声が出そう。
筋肉は他の臓器に比べて構造的に特殊です。
通常の細胞は核を1つ持つのが基本ですが、骨格筋の筋繊維は多核細胞なのですね。
さらに、1本の筋線維は数cm〜数十cmにもなる結構大きな細胞なのですよね。
細胞ってなんとなく丸い形をしているイメージをしてしまっているではないですか。
でも、筋肉は細長い。しかも束になって束になって、、みたいな構造。ややこしい。
なんていうか、筋細胞って人体の中でもかなりユニークなのでは、と感じます。
でもそれを談義するにも、まずは基本的な名称や構造をざっくりと押さえてからですね。
何事も基本が大事^^
そして、筋肉は収縮するという働きを持っています。
そこにあるのは、アクチンとミオシンというタンパク質が、
カルシウムイオンなどの影響を受けながら、神経系と連携して筋収縮を起こすというプロセスです。
このときATPが必要なのですが、ATPとマグネシウムイオンがエネルギー供給と構造安定に関わっていたりします。
筋収縮の仕組みは、アクチンとミオシンの滑り込みだけでは語り尽くせません。
カルシウムイオンによるコントロールや、ATPの分解によるエネルギーの供給、
さらには神経系との連携まで、多層的なプロセスが関わっています。
一方向から単純化して捉えることのできない、複雑で統合的な現象です。

筋肉って細胞なのか…と改めて感じてみたり、
ミトコンドリアや小胞体の存在にも納得したりと、
体の仕組みに対する理解がさらに深まる回でした。
精油の実習:鎮痛と抗炎症ケアに活用
座学のあとは、クラフト実習^^
今回は、
ハーブウォーターで作る湿布用ブレンド
痛みや炎症をケアするブレンドオイル作成 を行いました。
湿布用のハーブウォーターは、クレイと合わせてゆるいペースト状にして浴室で使用するのもおすすめ。
ブレンドオイルは、ジンジャー、ウィンターグリーン、ブラックスプルースなど、それぞれの症状や目的に合わせた精油をそれぞれに選ばれていました。

レッスン中には、リウマチやへバーデン結節など関節の疾患についての話題も出ていたので、
アロマテラピーによる予防やケアの可能性についてもどのように活用するかなどもお話をしていました。
当たり前の体の動きに、改めて感謝。
レッスン20では、運動器の構造や仕組みを通して、私たちの体がどれほど緻密に設計されているかを知ることができましたね。
関節や筋肉の痛み・炎症は、つい我慢したり軽視しがちですが、精油によるケアでサポートできることもたくさんあると再確認。
体のつながりを少しずつ理解しながら、アロマテラピーの活かし方も深めていけるといいですね。

次回のレッスンも楽しみですね!またレポートでお届けします。
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