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蠍座新月(蠍座29度)― 深い別れと、生まれ変わりの直前に立つとき
あまり書いたことがないので、たまにはこういう記事も書いてみようと思います。 昨日の新月は蠍座の最終地点、29度で起こりました。 蠍座は12星座のなかでも特に、終わりと再生を司るサインです。 その最後の1度にあたる29度は、蠍座の本質が最も濃縮される地点だと言えます。 占星術やサビアン研究の文脈では、12星座の29度を俗に「涙の度数」と言うことがあります。 29度はサインの最終移行段階にあり、手放しや喪失、浄化、感情のエッジといった働きが生じやすく、感情がピークに達しやすいのです。 現実では別れや後悔、葛藤、切り替えが顕在化し、心が揺れやすくなります。 このように、29度という度数自体が涙を象徴しやすい状態を持つため、しばしば涙の度数と呼ばれるわけです。 涙は単なる悲しみではなく、エゴの溶解、固着の解体、感情の排出という象徴でもあります。 言い換えれば、それは自分を縛っていたものが剥がれる痛みのプロセスです。 特に水のエレメント(蟹・蠍・魚)の29度は感情のグラデーションが濃いのですが、蠍座はそのなかでもとりわけ情の濃度や生死、執着、別れ、魂の浄化
11月21日読了時間: 9分
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