「深い悲しみは、私たちの愛の深さを思い出させるもの」
- さら ともみ
- 8月29日
- 読了時間: 4分
「深い悲しみは、私たちの愛の深さを思い出させるもの」
これは『喜びの書』の中にある一節です。『喜びの書』は、ダライ・ラマ14世とデズモンド・ツツという二人の偉大な精神的リーダーが対話を重ねた内容をまとめた本です。

世界中の人が直面する苦しみや悲しみを、どうすれば喜びへと転換できるのか。
その知恵がちりばめられています。
その中に、こんな言葉がありました。
ーー
「私の友人、心理学者のゴードン・ホイーラーは、 深い悲しみは、私たちの 愛の深さを思い出させるものであると言う。 愛がなければ、深い悲しみもない。 だから、大切な人を失ったときに 感じる深い悲しみは、 不快で心が痛むかもしれないが、 失われたばかりの愛の美しさを 思い出させるものなのだ。 旅行中にゴードンに電話した際、 彼は親友を失ったので 「深い悲しみを感じることができるよう」 一人で夕食を食べに出かけていると言った。 その時のことが忘れられない。 慌ただしい現代の生活の中で、過去を消し去り、 次の瞬間に歩を進めるのはたやすい。 思慕や喪失、絶望を感じ続けるのは、 豊かに刺繍された人生の生地を感じる方法である。 私たちの世界の破れた生地は、 際限なく引き裂かれ、織り直される。」
この一節を読むと、
私たちが普段どれだけ悲しみや不安から、目を逸らしているかに気づかされます。
そして同時に、この言葉に触れるとき、
私は、「感情と共にいること」の大切さを思い出します。
悲しみや不安を感じるとき、
また傷ついた過去を呼び起こされる経験をすると、
私たちはどうしても目をそらしたくなります。
また、それがなかったことのように扱い、
忘れようとし、慌ただしく雑多な日常に戻ろうとする。
そして私たちは疲弊の中、
大切なことに目を向けることなく生き続けようとします。
けれど、それは本当に
私たちを守ってくれる方法なのだろうか。
「傷ついている」「こわい」「不安」
その感情と共にいることができるなら、
味わい切ることができるなら、
その先に見えてくる光がある。
陰極まれば陽に転ずる
そのような教えがあります。
これはただの言葉ではなく、
実際に体感できることなのだと思います。
恐れや何かよくないことだと
思っていることがそこにあるとき、
恐れや悲しみの行き着く先、
その奥にあるのは、奈落ではなく”光”です。
私たちはそれを教えてもらわずに
きただけなのかもしれません。
もちろん、
心が繊細なときや傷が深いときは、
慎重さが必要なのだと思います。
けれど、人間が本来持っている力は、
善悪をも超えるほど強いもの。
そういったことを
知っている人はごくわずかですが、
その体験に触れたとき
待ち受けている体感は、言葉を超えた至福です。
私自身、その体験を通して
感情と共にいることの意味と必要性を
日々、深く感じています。
悲しみや不安に向き合うことは、
決して楽なことではありませんね。
けれど、どこかで知っていると思うのです。
「逃げきれない」
自分と共にあるものだと。
そして、それはとても素敵なこと。
その感情を味わい切った先には、
思いがけない光や新しい力が見えてくるからです。
『喜びの書』の一節は、
そのことを私たちに思い出させてくれる
とても素敵な本でした✨
実はこれは、私が、
香り師を伝える中でも、
大切にしていることにも通じています。
怖さや痛みの体験ではなく、
本当の意味で自分自身を深く理解し、
そして、自分自身に本来の力を取り戻すための
そして、智慧を得るための体験なのです。
自分自身から目を背けない。
それがきっと、
自分自身の人生を大切にすることにつながっていますね。

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