「刻石流水」「懸情流水 受恩刻石」
- さら ともみ
- 1月17日
- 読了時間: 4分
「受けた恩義は心の石に刻み、施したことは水に流す」
「情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め」
という言葉があります。
.。+。。
いつもありがとうございます。さらです。
自分が本当に大変だった時
助けてもらった経験を私はしたことがあります。
人から与えられた優しさ赦された経験。
それらは心の石に刻み
感謝とともに生きることの大切さ。
そして、その恩を静かにお返しする。(恩返し)
そして恩を受けた私たちが 次に何をすべきか。
それは、自分が受け取った愛や情けをさらに多くの人々に施し、広げていくこと✨
ペイフォワード🕊️ ですね。
受け取ったものに感謝し次へと繋げていく。
私は仕事を始めた頃からずっとこう問い続けてきました。
「この仕事を通じて何を社会に広げたいのか」
「私はなぜこの仕事をしているのか」
ペイフォワードのような優しい愛の波動でその輪を広げることが、私の目標の一つです。
ただ、そのためには 「施したことを執着せずに忘れる」 ことも大切です。
「してやった」と思わず、流れる水のように手放す。
恩は石に刻むが、施しは水に流す。
そういう心の在り方を、私は学び続けてきました。
この考え方を表す言葉が
【刻石流水】
【懸情流水(けんじょうりゅうすい) 受恩刻石(じゅおんこくせき)】
+。。・
どちらにも
「情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め」
このような意味合いがあります。
そしてさらに後者の言葉には、懸情
つまり流していくものは
心に抱いた恨みや執着をも含むという点が特徴的です。
その恨みや執着を水に流すように手放す。
そのような教えです。
日本語には、もっと優しい表現があります。
「恨みは水に流せ、恩は石に刻め」
・恨みは水に流す
・受けた恩義には誠意を持ってお返しを
・返す時は陰ながら慎み深く返す
そのような態度が大切。
隠徳を積む
つまり、見返りを求めない善行を行うこと。
この教えにも繋がるかもしれませんね。
足長おじさんもそんな感じ☺️
「恨みを流し、恩を刻む」
そんな人が増えたら、どんなに素敵な社会になるでしょうか。
私も、引き続きそんな生き方を目指していきたいと思います。
+。。・
これらの言葉を眺めていたときに
あるご住職の文章を見つけました。
毎日三座のお勤めを御本山の広い本堂でお勤めをさせていただいておりますとこの20年ほどの思い出があれこれとよみがえりました。(略) そんな御本山での思い出ですが、嬉しいことや楽しいことばかりではありませんでした。とくに考えさせられ、腹立たしい思いをしたことは「本山は何もしてくれない。」と言う方々の声でした。そういう方々の声を耳にする度に「本山が何をしてくれたかは問題ではない。自分が本山に対して何ができるかが問題なんだ。」と言ってきました。その思いは今でも変わりはないのですが、今回いよいよ最後になるかもしれないと思いながらお勤めさせていただいておりますと、「ああ。自分は結局のところ本山に対して恩に着せることばかり考えていたな。本山は何もしてくれないと不満をこぼす人よりもよほどたちが悪いな」と思うのでした。お手伝いをさせていただき始めた当初は掃除でも何でもやらせていただきます。と思っていたのです。そんな気持ちはだんだんなくなってしまい、どこか偉そうに振る舞っていたいました。なにかお役を当てられると嬉しくてたまらなかったのに、それもだんだんとお役が当たらないと不満をこぼすようになっていました。(略)
引用元:本光寺ブログ:http://honkohji.jp/2022/12/post-309.html
私たちも日常の中で、知らず知らずのうちに、
初心の気持ちや感謝を見失ってしまうことがありますよね。
でも、もし感謝を心に持ち続けることができたなら。
きっと私たちの周りはもっと優しく、
穏やかな世界に変わっていくのだと思います。
+。。・
「幸せ」についても同じように考えることができます。
香り師コースでは、
幸せに生きるとはどういうことかを、
実践知を通して学び、体得していただく日々を皆で送っています。
幸せとは、外から与えられるものではなく、心の中の状態そのものです。
では、心に真に平穏をもたらすには、どうしたらいいのでしょう。
ぜひ、一緒に本当の幸せを掴みにいきましょう✨

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